「ハス」 (8月8日)


近くの蓮田にハスの花が開き始めました。

ハスの花が開くときは音がするとよく言われていますが、機械的に測定すれはそ ういうこともあるかも知れませんが、人間の耳には音としては聞こえません。
朝 いっせいにパラっと開くとき、音がするように感じるのではないでしょうか。

しかしその“パラっ”を見るだけでも、相当長い時間根気よく見つづけなければ なりません。
ほんのちょっと目を離したすきにもう開いていたりして…。

花のあとに大きな花托が残り、アーモンドみたいな種が並んで顔を出しています が、この形を蜂の巣にみたててハチスと言ったものがハスに変わったようです。
この花托はスポンジみたいにフワフワと柔らかく、中の種子は食べられます。

浴室のシャワーヘッドのことを昔はハチスと言ってました。
いまのシャワー装置 はホテルでも銭湯でも家庭でも殆どがハンドシャワーですが、昔は固定式ばかり だったんです。
壁の上部に“じょうろ”の口みたいなものが飛びだしている、学 校のプールなんかで見かけるあれですね。
あれは確かにハチスの形です。

英名は Lotus が一般的で、種類を表す補語をつけるのが普通です。
例えは Indian Lotus など。


ハス【蓮】
Nelumbo nucifera スイレン科ハス属

千葉県大原町で(1995年 8月)Photo by K.Iozawa

古い時代に中国から渡来したとされている多年草。

根茎は肥大して水底の泥 土の中を横に這い、やや偏平な円柱形で節が多く、中に数本の通気孔が走る。

葉は水面を貫通して中空に伸びた葉柄の先に1枚ずつつき、直径40cm ぐら いの円形。

花も同じく水面上に突き出した花梗の上に1個つき、多弁で普通は 16枚ぐらいある。

色は淡紅色・白色・紅色など。

昨日 戻る 明日