「キツネノマゴ」 (8月13日)


家の回りにキツネノマゴの花が目立つようになりました。

キツネノマゴ科の植物は346属4300種あるそうですが、その殆どは熱帯 地方に分布し、温帯特に日本に自生するものはごく少ないのです。日本で見ら れるのは園芸品種が多く、野生のものはこのキツネノマゴのほか数種類にすぎ ません。
だからこの愉快な名前が科名にも使われているのでしょうが、「狐の 孫」の意味するところはどうもよくわかりません。

植物和名の接頭語に動物名を冠したものはいろいろあります。
一番多いのはイ ヌであることはよく知られ、ついでクマ、ウシなどがありますが、キツネは牧 野図鑑で数えたら8つありました(但しキノコ、コケ、シダ類を除き、また別 名や俗名も除いて標準和名だけの数)。


キツネノマゴ【狐の孫】
Justicia procumbens キツネノマゴ科キツネノマゴ属

千葉県大原町で(1995年 9月)Photo by K.Iozawa

原野や道端で普通に見られる1年草。

茎は4角で下部は地に臥し、多くの 枝を出して高さ10〜40cm となる。
対生する葉は長楕円状披針形で先は 尖るり、長さ2〜5cm 幅1〜2cm で柄がある。

夏から秋にかけて枝の先 に長さ1〜3cm の穂状花序をつけ、淡紅色または白色の小さな唇形花を開く。

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