「ホウセンカ」 (8月18日)


島倉千代子の歌で名高い鳳仙花、子どものころホウセンカの熟した実がパチンと 弾けるのが面白くて、見つけるたびにつまんで喜んでいたものです。
女の子の間 では赤いホウセンカの花で爪を染める遊びが流行っていました。

ホウセンカにはツマグレナイ【爪紅】という別名があり、昔は子どもの遊びでは なくて大人のマニキュア用に実用されていたということです。

最近流行っているのは昔からのホウセンカではなくて、インパチェンスと呼ばれ ているアフリカホウセンカという種類ですが、学名になっているイン・パチェン スはラテン語で「忍耐しない」とか「我慢できない」とかいった意味です。
熟し た果実がちょっと触っただけで弾ける様子を表したものなのでしょう。

ホウセンカは熱帯でもごく普通に見られる草花です。

日本の野草、ツリフネソウやキツリフネは同属です。
英名は Impatiens ではなく、Garden Balsam が普通。


ホウセンカ【鳳仙花】
Impatiens balsamina ツリフネソウ科ツリフネソウ属

マレーシア、クアラルンプール市内で(1975年 8月)Photo by K.Iozawa

インド、マレー原産。現在では世界各地に栽培されている1年草。

茎は柔らかくて太く、普通は高さ60cm 位に延びる、30cm ぐらいの矮性 の品種もある。

鋸歯のある披針形の葉が密に互生し、夏期、葉腋に2〜3個 の花を咲かせる。

花は直径5cm ぐらいで左右対象の5弁花。花の色はピンク、 赤、紫、白など多彩。

果実はやや尖った楕円形で細かな毛が生えており、熟 すと勢いよく弾けて種子を散らす。

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