「ダリア」 (8月27日)


昭和のはじめごろはダリアの栽培が盛んで、花の女王などと持て囃された時代が ありました。
このごろはバラなどに押されてダリアの品評会などという催しはあ まり聞きませんね。
ダリアの園芸品種は何と3万以上もあるということで、これ ほど多くの品種を持つ植物は少ないのではないでしょうか。

ダリアの名はスエーデンの植物学者であるダール(Ander Dahl)という人の名に 由来していますので、正しくはダーリアと発音すべきなのでしょう。

「天竺牡丹」という和名も持っていますが、天竺(印度)にも牡丹にも関係はあ りません。

サツマイモに似た形の塊根ができるので、戦後の食料難のとき、食料にならぬか と本気で考えられたそうです。
いろいろな調理法を試みた結果、不味くて食えぬ という結論であったとか…。


ダリア【Dahlia】
Dahlia pinnata キク科ダリア属

メキシコから南アメリカにかけてを原産地とする多年草で、ヨーロッパで園 芸種としての改良が進み、多くの品種が生まれた。

茎は太く中空で、高さ30cm ぐらいの小型のものから 2m に達する大型の ものもある。

葉は切れ込みの深い羽状複葉で、茎と葉には特有の臭いがある。

花期は7〜10月で、頭花の直径は5cm ぐらいのものから30cm ぐらいにな るものまで多様。

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