「ゲンノショウコ」 (8月28日)


腹痛の民間薬としてよく知られ、すぐ薬効が現れるところから「現の証拠」という 名が与えられたのだそうですが、タンニンを含んでいるので、乾燥したものを煎じ て飲むと下痢止めによく効くと言われています。
副作用がないので茶の代用にもな るようです。
有毒のキンポウゲ科の植物に葉の形がよく似ているので、採集すると きはご注意を。
しかし「現の証拠」とは信頼されたものですね(^_^)。

果実が熟して裂け、種子を弾き出したあとの形が神輿の屋根の形に似ているところ から、ミコシグサの別名もあります。


ゲンノショウコ【現の証拠】
Geranium nepalense ssp. thunbergii フウロソウ科フウロソウ属

千葉県大原町で(1995年 8月)Photo by K.Iozawa

日本各地の深夜に普通に見られる多年草で、茎は倒れてよく分岐し、茎にも葉 にも毛が多い。

葉は掌状に深く5裂(茎上部では3裂)し、縁に粗い鋸歯があ る。

夏から秋にかけて葉腋から細長い花柄を出し、普通2個の花をつける。 花は直径1〜1.5cm の5弁花で色は白または淡紅色。
花弁には5本の筋があ る。
西日本には紫紅色のものが多い。

昨日 戻る 明日