「ニラ」 (9月1日)


レバ韮炒めや餃子などでお馴染みのニラは「葷酒山門に入るを許さず」の「葷」 (臭いの強い草のこと)の中に入っていて、精進料理には使われないようですね。

すこぶる頑健な野菜で、土質を選ばずによく成育し、年に数回刈り取れます。
野 菜には葉を利用しますが、庭に植えておくと花も楽しめます。
小さな白い5弁花 が長い花茎のうえに半球形の花序を作って咲き、一度に咲くとなかなか見応えが あります。

スーパーなどで「にんにくの芽」と称して売られている中国野菜は、テンダーポ ールという韮の一品種の花茎で、正しくはニンニクではありません。

ニラの英名は Oriental Garlic または Chinese Chives と言います。


ニラ【韮】
Allium tuberosum ユリ科ネギ属

千葉県大原町で(1989年 9月)Photo by K.Iozawa

東南アジア原産の多年草。

日本各地の山野にも自生がみられ

るが、真の自生   ではなく栽培種が野生化したものであろうとされている。   細長い葉は地下の鱗茎から直接生え、断面は三日月形で肉厚。
葉を野菜とし   て利用するが特有の臭気がある。

  夏の終わりから秋にかけて根本から長い花茎を延ばし、頂きに白い小型の5   弁花を散形花序につける。

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