「オミナエシ」 (9月6日)


オミナエシは秋の七草のひとつです。
昔は堤防などにいくらでも生えていたので すが、この花も最近はなかなか見られなくなりました。

万葉集をはじめ源氏物語、枕草紙、紫式部日記など古典にはオミナエシが盛んに 登場するようですが、奈良・平安時代から庶民に愛されていた花であるようです。
そしてこの花がなぜオミナエシと呼ばれるようになったかについては諸説があっ て定かではありません。

同じような姿で白い花を咲かせるオトコエシがあり、この方はいかにも男性的な 感じでオミナ・オトコは頷けるのですが、エシはどういうことなんでしょうか。
エシは飯で、オンナメシ、オトコメシが訛化したものだとも言われますが・・・・・・。
植物名の由来を調べだすときりがありません(^_^)。


オミナエシ【女郎花】
Patrinia scabaiosaefolia オミナエシ科オミナエシ属

千葉県大多喜町で(1994年 9月)Photo by K.Iozawa

山地や丘陵の日当たりのよいところに生える多年草。

高さ 1m ほどになり、地 下茎を伸ばして増える。
対生する葉は羽状に深く切れ込んでいる。

茎の上部で枝分かれし、秋、先端に黄色い小花を多数つける。

花は直径2〜3 mm で、花冠は5裂している。

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