「ソテツ」 (9月13日)


近所の人が「ソテツの花が咲いたから見にきませんか」と誘ってくれたので、早 速見に行ってきました。
5〜6年に一度しか咲かないそうです。

花とは言っても花の概念からは遠い姿で、大きなキャベツみたいな形の球体です。
これが雌花で、やがて弾けて中から紅い卵のような実が顔を出すそうですから、 その頃また見に行ってきましょう。

ソテツは暖地の海岸の崖などに生える常緑低木で公園や庭にも植えられますが、 イチョウとともにもっとも原始的な植物として例にあげられる裸子植物です。

英名は Cycad 。


ソテツ【蘇鉄】
Cycas revoluta ソテツ科ソテツ属

千葉県大原町で(1996年 9月)Photo by K.Iozawa

ソテツ属は熱帯アジア、日本、オーストラリア、アフリカなどの約20種が分 布しており、ソテツはその1種。

高さは1〜10m で幹は太く、全面の葉柄痕(古い葉が落ちた痕)がある。茎 の先に大型の羽状複葉が放射状に多数開き、長さ約1m で太い軸があり、小葉 は多数で硬質。

雌雄異株で、花は茎の頂につき、雄花は太い穂状で多数の雄し べがあり、雌花は球形でビロード状の毛が密生して多数の胚種を包んでいる。

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