「ホテイアオイ」 (9月14日)


浮袋のように膨らんだユニークな葉柄の形が愛される夏の水草ですが、その旺盛 な繁殖力で水面を覆い尽くし、害草化しているところもあります。
熱帯では運河 の水面を一夜で塞ぎ、朝早く通行する舟が難儀している光景をよく見掛けました。
反面、水質の浄化に役立つのだそうで、日本では環境浄化のための栽培を試みて いるところもあるそうです。

英名をウォーターヒヤシンスというくらいで、なかなか美しい花を咲かせます。


ホテイアオイ【布袋葵】
Eichhornia crassipes ミズアオイ科ホテイアオイ属

インドネシア、ボゴール郊外で(1975年 8月)Photo by K.Iozawa

南アメリカ原産の多年草。

鑑賞用の水草として栽培されたが、のちに逸出し て湖沼に繁茂するようになった。

葉柄が膨れて浮袋の役目をし、水面に浮か ぶ。葉は長さ5〜15cm の幅の広い倒卵形で厚く、光沢がある。

夏から秋にかけて高さ15cm ほどの花茎を延ばし、淡紫色の花を多数つける。

花は直径3〜5cm で花冠は6裂し、上部の1枚には黄色の斑点が入り、その 周囲は藍色となる。

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