「ヤブラン」 (9月22日)


ランの名がついていますが、ラン科ではなくユリ科に入ります。ユリ科の中では 開花が遅く、晩夏から初秋にかけて花穂を延ばし、小さな淡紅色の花を咲かせま す。いまそろそろ終わりになる頃ですね。

ヤブランはジャノヒゲと同じく種子が果肉や莢に覆われず、剥き出しで成熟する 植物として知られています。
種子は熟すと紫黒色になります。

葉に淡黄白色の縞斑のある forma variegata は園芸種として鉢植えなどで鑑賞さ れ、ひとまわり小型のヒメヤブラン L.minor は花に芳香があるのでやはり鉢植え として喜ばれます。


ヤブラン【藪蘭】
Liriope platyphylla ユリ科ヤブラン属

千葉県大原町で(1996年 9月)Photo by K.Iozawa

日本・中国原産の常緑多年草で、林の下などに生えるほか、庭や公園などに 植えられる。

根生葉は長さ30〜50cm 、幅約1cm の線形で表面には光沢 がある。

8〜10月、葉の間から高さ30〜50cm の花茎を延ばし、上部に 小さな淡紅色の花を穂状につける。

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