「タマスダレ」 (9月25日)


用事のついでに大多喜町の薬草園へ行ってみました。

キンモクセイの群落がある ので写真を撮りに行ったのですが、先日の台風ですっかり花が落ち、とても写真 の撮れる状態ではありませんでした。元気なのはタマスダレばかり。
白い花が清 楚で、花壇の縁取りにはもってこいです。

ちょっと和風の趣がありますが、原産地は南米のペルーあたりで、日本には明治 の初年に渡来したものだそうです。

耐寒性があって強健なので、作りやすい球根 植物です。


タマスダレ【玉簾・珠簾】
Zephyranthes carinata ヒガンバナ科タマスダレ属

千葉県大原町で(1996年 9月)Photo by K.Iozawa

地下にスイセンのような鱗茎ができる多年草で、半月形の断面をした細長い 葉が地際から叢生する。

晩夏から秋にかけて長さ30cm ほどの花茎を伸ば し、先端に直径4〜6cm の白い6弁花を咲かせる。

花には時として淡紅色 のぼかしが現れることがある。匂いはない。 日中は開いている花が、夕方になって日がかげるとたちまち半ば閉じ、日没 とともに蕾状に閉じる。日陰の花は終日半開のまま。

よく結実し、果実は3個の球を合わせたような潰れた球形で、熟すると3裂 して中から数粒の黒い種子が出る。

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