「ソバ」 (10月2日)


中央アジア原産の一年草で、古く日本に伝えられてひろく栽培されてきました。

種を蒔いて2カ月ぐらいで収穫できることと、荒れ地によく育つので救荒作物と して作られることもあります。
初夏に種を蒔いて夏のうちに収穫する夏ソバと、 真夏に蒔いて秋に収穫する秋ソバとがあります。

実は熟すと皮が黒褐色となり、乾燥したものを挽いて蕎麦粉を作ります。また、 果実の皮は枕の芯材にします。

ソバの古名はソバムギ【稜麦】と言い、これが略されて今の呼び名の「ソバ」に なったようです。
「稜(ソバ)」は物の角(カド)のことで、「角のある麦」の意 味でつけられた名であったのでしょう。

いま使われている漢字表記はソバの中国名「蕎麦(チィアオ マイ)」をそのまま使って います。


ソバ【蕎麦】
Fagopyrum esculentum タデ科ソバ属

千葉県大原町で(1996年 9月)Photo by K.Iozawa

茎は中空で軟らかく、よく分岐して高さ40〜70cm ぐらいに伸びる。

互生する葉 は三角形で先が鋭く尖っている。

夏または秋、茎の先端や葉のつけねに白色または淡紅色の小さい花がかたまっ て多数つくが、五弁花に見えるのは萼で、花弁はない。

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