「フジバカマ」 (10月6日)


絶滅を危惧されているフジバカマ、我が 家の庭にはここへ越して来たときからフジバカマがひと株あって、いま花盛りで す。
あまり強い匂いではありませんが、清々しい芳香があります。

フジバカマはもともと奈良時代に中国から渡来し、鑑賞用に栽培されていたもの が野生化したというのが定説になっています。
それならそんなに絶滅を心配しな くとも栽培しては野に戻せばいいではないか、とも思いますが、もともと河川敷 などを好んで成育していたものなので、河川改修などによって成育地が失われて いるということなのでしょうか。

栽培種のフジバカマと野生のそれとは、遺伝子構造の違いなどから推して、厳密 にいうと異種であるという話もありますが、そこまでは詮索しないでおきましょ う(^_^)。

地下茎を延ばして増えていく丈夫な植物なので栽培は比較的容易です。


フジバカマ【藤袴】
Eupatorium fortunei キク科フジバカマ属

千葉県大原町で(1996年 9月)Photo by K.Iozawa

関東地方以西、四国、九州に分布し、河川敷や堤防などやや湿気の多いとこ ろを好んで生える多年草で、鑑賞用に栽培もされている。

高さ1〜1.5m になり、対生する葉は深く3裂するのが普通。
葉は生乾きの ときにサクラの葉と同じクマリンの匂いがする。

秋に茎の先に淡紅色の頭花を多数開く。
頭花は5個の頭状花からなり、芳香 がある。

秋の七草のひとつ。

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