「ヨメナ」 (10月7日)


よく見かける秋の野菊の一種にヨメナがあります。

昔は食用になる野草の代表みたいな存在で、“私ゃあなたに菠薐草(ホウレンソウ)、 早く嫁菜にしておくれ”という戯れ唄があったくらい、よく食卓にのぼりました。

春の若葉はちょっとよい香りがあっておひたしにするとむしろホウレンソウより おいしかったような記憶があります。

学名も yomena であるところが面白いですね。


ヨメナ【嫁菜】
Kalimeris yomena キク科ヨメナ属

千葉県大原町で(1996年10月)Photo by K.Iozawa

田の畦など、やや湿り気の多いところを好む多年草で高さは50〜100cm ぐらい、葉は長さ8〜10cm ぐらいの長楕円形で縁に粗い鋸歯があり互生 する。

頭花は直径 3cm ほどで舌状花は淡青紫色、管状花は黄色。

ノコンギ クとよく似ていて、区別がつけにくいが、このヨメナの方が葉がすべすべし ており、ノコンギクはざらつくという点が見分けるポイントのひとつ。

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