「オナモミ」 (10月9日)


オナモミの実にに鉤になった刺がいっぱい生えていて、衣服や動物の毛にくっつ いて運ばれます。
子どものころトゲトゲの実を投げ合って遊んだ記憶をお持ちの 方も多いでしょう。

オナモミはもともと古い時代にアジア大陸から渡来して帰化 したものであると言われていますが、その後昭和の初期に帰化したオオオナモミ に追われていまでは少なくなっています。

大多喜薬草園で小さな花が咲いているのをみかけました。茎の色からしてどうも オオオナモミではないかとも思われるのですが、オナモミと標示してありました ので間違いないでしょう。

果実を解熱剤・発汗剤などに、茎を解毒・殺虫に使う 薬用植物だそうです。


オナモミ【蒼耳・巻耳】
Xanthium strumarium キク科オナモミ属

千葉県大多喜町で(1996年 9月)Photo by K.Iozawa

高さ50〜150cm になる1年草。

茎の色は緑色で黒紫色の斑点があるのが 普通。稀に褐紫色になる場合もある。

葉は長い柄があって互生。卵形〜広卵形で、浅く3裂するのが普通。

果実は楕円形で頂に2個の短い嘴状の突起物があり、全面にややまばらに刺 がある。
長さ8〜14mm 巾6〜8mm。

刺の先は鉤形に曲がり、他物に付着し て運ばれる。

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