「シコンノボタン」 (10月11日)


知り合いのお宅に庭にシコンノボタンが咲いていました。
花期が長くて夏から秋 まで咲きつづけるので、人気のある庭木です。

南米原産の常緑低木で熱帯から亜熱帯に広く分布し、日本には明治末期に渡来し たものと言われています。
関東地方以南では露地での越冬が可能で、冬には落葉 して細い枝は枯れますが、春にはまた新芽が伸びます。

シコンノボタンは名前の通り鮮やかな紫紺色です。
同じような花でピンクのもの がありありますが、これはノボタン(Melastoma candidum)で、別属です。


シコンノボタン【紫紺野牡丹】
Tibouchina urvilleana ノボタン科シコンノボタン属

インドネシア、ボゴール市で(1975年 2月)Photo by K.Iozawa

樹高2〜3m となり直立する。

葉は対生で短い柄があり長楕円形。
長さ10 cm 巾4〜5cm で5本の平行した縦脈が目立つ。

葉質は肉厚で表裏に柔らか い毛が生えている。

晩夏から晩秋にかけ、葉腋に直径6〜7cm の5弁花を 開く。
鮮やかな紫紺色で、雄しべが鉤形に曲がっている。

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