「ガマズミ」 (10月14日)


近くの雑木林に生えているガマズミの実が真っ赤になりました。

やがて冬鳥が訪れるようになるでしょう。
ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、オナガ などがガマズミの実を好んで食べていますね。

ガマズミの漢字表記は漢名の「莢迷←(本当はくさかんむりに迷)」をそのまま 使いますが、名の由来は赫之実(カガツノミ)の訛化(大言海より)、噛む酸実(カム スミ)の訛化、鎌酸実(カマスミ)の意などいろいろな説があります。
ガマズミの枝は 強靱で弾力があるところから鎌の柄によく使われ、実はたしかに酸っぱいので、 鎌酸実もうなずけないこともありませんが、どうもチョット・・・・・・(^_^)。

秋になると真っ赤になる実は、霜の降りるころに甘くなって食べられます。
その 実を焼酎に漬けた果実酒は澄んだ赤色で、酸味と渋味が混ざってなかなかの逸品 です。


ガマズミ【莢迷】
Viburnum dilatatum スイカズラ科ガマズミ属

千葉県御宿町で(1994年 10月)Photo by K.Iozawa

北海道から九州までの範囲に広く分布し、山野に普通に見られる落葉低木。

高さは2〜4m になり、葉は対生して長さ6〜15cm の広卵形〜円形で、縁 には浅い鋸歯があって表面は葉脈が目立つ。

5〜6月ごろ、小さい白い花が 多数集まって咲く。
花は直径5〜8mm で雄しべが長く突き出ている。

果実は直径6mm ほどの卵形で秋に赤く熟し、のち甘くなって食べられる。

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