「イヌビワ」 (10月15日)


いつもお客がくると連れていく御宿の海が見下ろせる公園があります。

そこに大きなイヌビワの木があって、いまどきイヌビワの実など誰も見向きもし ないので、いつもいまごろ黒くなった実を2、3個失敬していたのですが、先日 行ってみたら、なんとその木は伐られてなくなっていました(;_;)。
公園は明るくなったのですが、また友人が一人世を去った気分。

ビワの名がついていますが、れっきとしたイチジクです。

あまりおいしくはありませんが、黒紫色に熟した果実(花嚢)は食べられます。
別名イタビ。


イヌビワ【犬枇杷】
Ficus erecta クワ科イチジク属

千葉県御宿町で(1994年10月)Photo by K.Iozawa

暖地の海岸地帯に多い落葉低木。

高さは2〜4m になり、葉は長さ8〜18 cm の倒卵状長楕円形で柄があり互生。
枝や葉を傷つけると白い乳液が出る。

4〜5月ごろ多数の帯紅色の小花が、花嚢と呼ばれる壺状の袋の中で咲く。

雌雄異株。

花嚢は直径約2cm に育ち、秋に黒紫色に熟す。

葉の細い種類をホソバイヌビワという。

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