「セイタカアワダチソウ」 (10月17日)


一時日本の植生を侵略し尽くすのではないかと恐れられた外来植物ですが、最近 はその猛威も衰え、在来植物とそこそこに共存しているようです。

また、秋の花粉症の元凶ではないかと言われたこともありましたが、虫媒花であ ることがはっきりしているので、花粉が人間の体内に入る恐れはまずないと考え るのが妥当でしょうから、花粉症元凶説はどうも冤罪であったようです(^_^)。

反面秋の蜜源植物としての存在価値が重要視され始め、養蜂業者などから保護運 動も起こっているとか。

花には柔らかな芳香があって、黄色の頭状花もよくみると案外美しく、切り花と して利用できます。

よく似た草にオオアワダチソウがあります。
やはり帰化植物なんですが、この方 は鑑賞用として明治年間に渡来したものだそうです。
いまでは野生化してしまい ましたが、セイダカアワダチソウのような繁殖力がないので、あまり目立つ存在 ではありません。


セイダカアワダチソウ【背高泡立草】
Solidago altissima キク科アキノキリンソウ属

茨城県筑波市で(1980年10月)Photo by K.Iozawa

北アメリカ原産の多年草で、1950年代に九州北部から拡がったものといわれ る。

高さ1〜2m で一般には花部以外は分岐しない。d葉は密に互生し長さ6 〜12cm の披針形で縁に粗い鋸歯があり、やや厚く表面はザラつく。

10〜11月、茎の先端が数多く分岐し、直径6mm ほどの黄色い頭状花が密 につく。

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