「タムラソウ」 (10月18日)


この時期ちょっとした高原へ行くとタムラソウがたくさん見られます。

花の形も色もアザミ属の花にそっくりで、花だけ見たのではアザミと区別できま せん。
違いは葉にあり、タムラソウの葉にはアザミのような刺がなく柔らかです から、近寄って葉を見れば間違えることはありません。

タムラソウの名は人名に由来するように思えますが、その語源には定説がないよ うです。
別名タマボウキとも呼ばれますが、タマボウキは同じキク科のコウヤボ ウキの別名でもあるのです。
万葉集に出てくる玉箒はコウヤボウキのほうだそう です。


タムラソウ【田村草】
Serratula coronata ssp. insurais キク科タムラソウ属

埼玉県秩父市で(1980年10月)Photo by K.Iozawa

山地の草原に生える多年草で高さ1.5m ぐらいになる。

下部の葉には長い柄 があり、葉身は羽状に深く裂け、刺はない。

8〜10月ごろ、直径3〜4cm の紅紫色の頭状花が上向きに咲く。

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