「サザンカ」 (10月21日)


サザンカは日本特産の樹木で、もともと暖地に自生していたものですが、古い時 代からツバキと共に愛でられ、多くの園芸種が作られてきました。

10月中旬ごろから直径5cm ほどの5弁花を開き、中心には黄色い雄しべが多 数あって、花が終わると花弁がバラバラになって散ります。
ツバキの花は一輪ご とポトリと落ちるので、この点がツバキとの見分け方のひとつです。

また、ツバキの雄しべは下の方で一つに融合しているものが多いのですが、サザ ンカの雄しべは1本ずつ離れています。

園芸種が多く、直径10cm 以上になる大輪のもの、花弁に皺が寄るもの、八重咲 きのものなどがあり、花色も白のほかにピンク、紅、絞りなどがあります。


サザンカ【山茶花】
Camellia sasanqua ツバキ科ツバキ属

調布市神代植物公園で(1989年 10月)Photo by K.Iozawa

関東地方以西の温暖な地方では庭木や生垣に広く利用されている常緑小高木 で、高さは普通5〜6m になる。

葉は互生し、長さ3〜7cm で、縁に細かい 鋸歯があり、表面は艶のある緑色。

果実はツバキより小さく、翌年の夏から秋にかけて熟し3つに割れる。

種子は 黒くて硬い。

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