「ダイモンジソウ」 (10月24日)


大の字そっくりの形をした花を咲かせるので「大文字草」の名がついた花です。

夏から咲き始めて秋の終わりまで、長い間咲きつづける花ですが、そろそろ終わ りになりますね。
山あいの湿った岩の割れ目などに自生しているのを見かけます。

近縁種にジンジソウ【人字草】:Saxifraga cortusaefolia があります。
似たよ うな花を咲かせるのですが、花弁の上の3枚がごく小さくて目立たないため、漢 字の「人」の文字に見えるのでこの名があります。
葉がカエデのように深く切れ 込んでいるので見分けがつきますが、このためモミジバダイモンジソウという別 名もあります。


ダイモンジソウ【大文字草】
Saxifraga fortunei var. incisolobata ユキノシタ科ユキノシタ属

千葉県大原町で(1996年10月)Photo by K.Iozawa

北海道から九州までの山地に自生する多年草で、葉は根生して長い柄があり、 ほ円形で、掌状に浅く裂けているのが普通。

表面には毛が生えていて、直径 は5cm ぐらいのものから20cm 近いものまであり、大きさや形は変化に富 んでいる。

夏から秋にかけて葉の間から長さ20〜30cm の花茎を伸ばして白い花を多 数つける。

花弁は5個で、上の3個は小さく下の2個は大きいので、漢字の 「大」の文字に似ている。

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