「ノコンギク」 (10月26日)


いよいよ菊のシーズンです。

いろいろな栽培種の菊も見事ですが、いわゆる「野菊」にも捨てがたい風情があ りますね。野菊の代表は先日のヨメナ、このノコンギク、それとユウガギクでし ょうか。

ノコンギクのうち特に紫色の濃いものを集めて栽培し、園芸種として育てたもの がコンギク【紺菊】という名で市場に出回っています。

ノコンギクとヨメナはよく似ていて一目では区別できませんが、舌状花を一個そ っと毟ってみるとすぐわかります。
ノコンギクには花の付け根に細い毛がたくさ ん生えていますが、ヨメナにはありません(ごく小さくて肉眼では見えない)。
管状花でも同じですが、ここで見分けがつきます。
でも野菊を見つけるたびに花を毟るのはちょっとね(^_^)。

名作映画「野菊の墓」に涙した青年時代がなつかしい(^_^)。


ノコンギク【野紺菊】
Aster ageratoides ssp. ovatus キク科シオン属

千葉県大原町で(1996年10月)Photo by K.Iozawa

各地の山野にごく普通に見られる多年草で、よく枝分かれして高さ50〜100 cm になり、茎や葉には堅い毛があって触るとザラザラした感触がある。

互生する葉は長さ6cm から10cm の長楕円形で3本の葉脈が目立ち、縁には大 きな鋸歯がある。

秋、茎の頂に直径2.5cm ほどの頭花をつける。
周囲の舌状花の 花弁は薄紫色が普通でであるが、紫の濃いもの、白っぽいものなどもある。
中心 の管状花は黄色。

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