「アツバキミガヨラン」 (10月29日)


普通ユッカという名で呼ばれている、先の鋭い葉と白い大きな花の植物です。

葉の先が刺さって危ないし、大きくなって場所をとるので、近頃はあまりはやら なくなりましたが、昔は洋風庭園のアクセント作りには欠かせないものでした。
標準和名をキミガヨランと言いますが、ランの仲間ではありません。

もとはユリ科に分類されていましたが、今ではリュウゼツランやドラセナと同じ リュウゼツラン科という科に入っています。

キミガヨランとアツバキミガヨランとがあり、キミガヨの方は葉が柔らかく、半 分から下の方は外側に捲くれて垂れ下がりますが、アツバの方は文字通り葉が厚 く、掌で包み込むように茎を囲んであまり垂れ下がりません。
庭園などに植えら れているのはアツバの方が多いようです。


アツバキミガヨラン【厚葉君が代蘭】
Yucca gloriosa リュウゼツラン科ユッカ属

千葉県大原町で(1996年10月)Photo by K.Iozawa

北米原産の常緑低木で、茎の高さは2m ぐらい、太さは10cm ぐらいになり、 茎の先に多数の長い葉が生える。

葉は細長くて厚く固く、長さ60〜80cm 、 幅5〜7cm で先は鋭く尖り、青緑色。

初夏と晩秋の2回(またはどちらか1回)、葉の間から長い花茎を出して直径5 〜6cm の花を多数開く。

花被は6枚で厚くやや黄色を帯びた白色で、下向きに 半開する。

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