「ヨウラクボク」 (11月6日)


今日は「タチ」ではないただの「ヨウラクボク」です。

ビルマ原産の1属1種の鑑賞用植物ですが、寺院に植える風習があって、そのせ いか庭園や公園ではあまり見かけません。
若い葉は折りたたまって下垂し、特に 新芽は赤くて、大型の紅赤色の花とともに美麗です。

これを初めて見たのはインドネシアのボゴール植物園でした。
ボゴール植物園は 1817年にオランダ政府によって建設されたもので、世界一の植物園として有 名です。
総面積は660万平方m 、植えられている熱帯植物の種類は16,000 種もあるそうで、世界中の植物学者が研究に訪れます。

その割に入園者は少なく、平日は車のまま入園することができます。
但し速度制 限は厳しく10km/h 以下。
ブロック毎に駐車場があるので、そこへ停めて歩く ことになります。
そうしなければ観察できませんものね(^_^)。

ジャカルタから車で1時間で行けますので、私はひまさえあれば訪れ、ほとんど の熱帯植物はここで覚えました。


ヨウラクボク【瓔珞木】
Amherstia nobiris マメ科ヨウラクボク属

インドネシア、ボゴール植物園で(1975年 7月)Photo by K.Iozawa

樹高10〜15m になる高木。

葉は偶数羽状複葉で、小葉は長さ20〜30 cm と大型。
新芽は紅赤色でのちに暗緑色となる。

花は総状花序の下垂し、 花穂の長さ60〜80cm 内外。
花弁は3でその1枚は特に大きく長さ5〜6 cm あり、紅赤色に濃い斑点と黄色の巾広い縞がある。
雄しべは長く伸びる。

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