「キバナモクワンジュ」 (11月11日)


黄色いバウヒニアです。

花は完全に開かず、お碗を伏せたような形で、まさに木 碗ですね。
中を覗くと上側の一枚の花弁に大きな赤色または濃紫色の斑点がひと つあり、このためにハンモン(斑紋)ソシンカという別名もあります。
種小名の tomentosa (ビロード状の毛が生えている)の示す通り、葉の裏や豆の莢に細毛 が密生しています。
若葉には酸味があって、野菜として使われます。

この花を見たのはタイの首都バンコックの中心部にある、ルンピニ公園という大 きな公園で、写真の記録を見ると奇しくも1979年11月11日でした。
別に狙ったわけじゃないのですが、偶然に今日の順番に巡り合わせたのです(^_^)。

タイはインドネシア、マレーシア、シンガポールと違っていくらか季節の変化が あり、11月頃がいちばん過ごしやすいよい季候です。
でも熱帯ですから、年中 花の咲くのが途絶えるということはありません。


キバナモクワンジュ【黄花木碗樹】
Bauhinia tomentosa マメ科バウヒニア属

タイ、バンコック市内で(1979年11月)Photo by K.Iozawa

東南アジア原産の小高木で、野生のものは高さ7〜8m になる。

葉の長さ3 〜8cm で中央部が1/3ほど切れ込み、丸みのある2片に分かれている。

花は房状につき、黄色い5弁花で完全に開かない。

豆果実はオクラの様な形 の莢の中に8〜12個あり、熟すと裂開する。

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