「ハネミセンナ」 (11月20日)


ハネミは羽根実で、豆の莢に縦の4枚の翼があるのでこの名がつけられたもので しょう。
英名を Candle Bush、インドネシア名を Ketepang(クテパン)と言い、熱 帯各地に分布しています。
湿地を好むので、小川や運河の岸に植えてある(また は自生している)のをよく見掛けます。
よく繁った葉の上に何本も飛びだした黄 色い花序は緑に映えて、キャンドルブッシュの名の通り、たくさんの蝋燭を灯し たように見えます。

マメ科の中でもカワラケツメイ(Kassia)属は大きな属でしたが、最近ではカワ ラケツメイ、ナンバンサイカチ、センナの3属に分ける見解がほぼ定着している ようです。
多分このハネミセンナはセンナ属に入れられるのでしょうが、ここで は昔のままにカワラケツメイ属としておきます。


ハネミセンナ【羽根実センナ】
Cassia alata マメ科カワラケツメイ属

インドネシア、チボダス植物園で(1983年 2月)Photo by K.Iozawa

熱帯アメリカ原産の低木で熱帯各地に分布している。

樹高は3〜4m で、葉 は小葉10〜20対の偶数羽状複葉。
小葉は先のまるい長楕円形で長さ10〜 15cm と大きい。
葉柄と中央の筋は褐色。

花は頂生で長い穂状花序をつくる。 花の色は黄色。
莢は長さ10〜20cm で黒く熟し、4翼を持つ。

葉を駆虫、下剤などの民間薬として利用。

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