「ナンバンサイカチ」 (11月22日)


英名ゴールデンシャワーとして有名な花木です。

枝から垂れ下がる総状花序は長 さ30〜50cm に達し、黄色い5弁花が密につく姿はフジを思わせるものがあり ます。
花期が短く10日ほどで散るので、満開の花にお目に掛かる機会は少ない のですが、Golden Shower の名に背かず流れる滝のように咲き乱れるさまは見事 です。
花の盛りを過ぎたころ一斉に若葉ご萌え出し、あっという間に緑一色に変 わってしまいます。
黄色い花びらがハラハラと散るさまは、サクラの散り際に似 てなかなかの風情です。

東ジャワのクデリという町に行ったとき、タクシーの中から川岸に満開の木をみ つけて、「ブルハンティ(ストップ)!」と叫んだのですが、なんと残念ながらカメ ラを持っていなかったのでした(;_;)。
その後とうとうこいう見事な花にはお目に かかれませんでした。

手持ちの写真にはあまりいいのがなく、退色が激しくて黄色が出ません。

サイカチは難しい字で、JISにはありません。広辞苑などをご覧ください(^_^;)。


ナンバンサイカチ【南蛮さいかち】
Cassia fistula マメ科カワラケツメイ属

インドネシア、ボゴール植物園で(1982年 6月)Photo by K.Iozawa

熱帯アジア原産の落葉小高木で樹高6〜12m。

葉は偶数羽状複葉で小葉は 4〜8対あり、長卵形で長さ6cm ぐらい。

下垂する総状花序は50cm に達 し、2〜3cm の芳香のある黄色い5弁花が密について華麗。

豆果は円筒形 で径3cm 長さ80cm。

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