「ケセンナ」 (11月27日)


葉の裏に銀白色の軟毛が密生しているのでケセンナの名がついたものと思われま すが、メキシコ原産のセンナで熱帯アメリカのほかにはインド・スリランカに分 布し、熱帯アジアでは見かけないようです。

この花を見たのはロス・アンジェルス郊外の海岸近くにあるサウス・コースト植 物園でした。
アメリカにはあまり長期に滞在したことはないのですが、ロスには 度々出張し、休日にはレンタカーで植物園や公園を巡り歩いたものです。

日本からの出張者の休日は観光ツアーに決まっていたのですが、私は植物園なん かに行きたがる変人として奇異の眼で見られていたみたいです(^_^)。

South Coast Botanic Garden は 87エーカー(35万平方m)の植物園で、研究者向けで はなく、家族連れの自然観察園としての運営を目標にしていて、植物や野鳥の観 察を主体とした各種イベントが、季節に応じて頻繁に開かれているようでした。


 ケセンナ【毛センナ】
Cassia tomentosa マメ科カワラケツメイ属

アメリカ、カルフォルニア、サウスコースト植物園で(1981年 3月)Photo by K.Iozawa

樹高3〜4m の小低木で、葉は偶数羽状複葉。

小葉は6〜8対あって長さ1 cm ぐらいの小型長楕円形。
表面は平滑で裏面には銀白色の軟毛が密生して いる。

花は直径2cm ぐらいの黄色い5弁花で、散房花序に着生する。

豆果の莢は偏平で長さ10〜12cm。若葉は食用となる。

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