「アメリカネム」 (12月8日)


いろいろな名前をもっている木です。

和名はアメリカネム。ネムノキによく似ているので原産地のアメリカを冠したも のでしょう。

英名は Rain tree。雨の直前に葉を閉じて知らせるというところからつけられた 名で、この降雨予報はよく当たりまが、骨ばかりの傘の如くで、雨宿りの木には なりません(^_^)。

別名 Monkeypod tree。若い莢(pod)は甘くてサラダなどにして食べますが、猿 の大好物なのだそうです。それでモンキーポッド。

マレーシア、インドネシアでは Pukul lima(プクル リマ=5時)が最も一般的な名 です。ほんとに5時になるとポッ、ポッと花が開くんですよ。
赤道直下では年中 日没が6時ごろですから、5時の明るさもほぼ一定しています。

樹冠が傘型に開いて広い範囲に日陰を作るので、この木の木陰は快適な昼寝の場 所になります。


アメリカネム【亜米利加合歓】
Samanea saman マメ科サマネア属

インドネシア、ジャカルタ市内で(1975年 7月)Photo by K.Iozawa

アメリカ原産の常緑高木で熱帯各地に植栽されている。

樹高20〜30m に なり、葉は2〜4回羽状複葉で小葉は2〜6対、長さ3〜4cm の長楕円形 で、表面に光沢がある。

淡紅色の花はネムノキに似て上向きに咲く。
豆果の 莢は5〜8cm で偏平。若いうちは食べられる。

材は淡褐色で木目が美しく、 家具用材として使われる。

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