「タイピンアソカ」 (12月10日)


前回の無憂樹によく似ていますが、幹生の大きな散形花序で、花の数が多く色が 黄色です。

太い枝や幹に直接花がつく幹生花という形は熱帯植物には割と多いの ですが、日本ではあまり見慣れない形なので、ちょっと異様な感じがします。

英名イエロー・サラカ、マレーシア名には Gapis, Golak, Tanglin, などいろい ろあります。
マレーシア、シンガポールではよく見かける花木ですが、インドネ シアには少ないようです。
熱帯植物にも多少は地域性があるようですね。


タイピンアソカ
Saraca thaipngensis マメ科ムユウジュ属

シンガポール植物園で(1977年 11月)Photo by K.Iozawa

インド原産の低木で、全体にムユウジュに似る。

葉は大型の偶数羽状複葉、 小葉は革質で長楕円形、長さ10cm ぐらいになり6〜8対ある。
葉の色は ムユウジュよりやや黄色い。

花は幹に直接つく散形花序に集まり、直径1.5cm ぐらいの4弁花が多数つ くが、花弁に見えるのは萼。
雄しべは4本で長く伸びる。

豆果の莢は偏平で長く、赤みがかっている。

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