「ヒメハラミツ」 (12月13日)


ジャックフルーツ(波羅蜜樹)と呼ばれる重さ20kg 以上もあるフルーツがあり ます。

世界最大の果物だそうですが、マレーシアやインドネシアでは Nangka(ナンカ) とよ呼ばれ、トロピカルフルーツとして有名です。
ドリアンほどではありません が匂いがきついのて、初めはちょっとなじめません。

そのジャックフルーツの原種であろうと言われているのがこのヒメハラミツで、 大きさがひとまわり小さいだけで、果実の形、匂い、味ともジャックフルーツに よく似ていますが、幹からいきなり大きな果実がぶらさがる様子はちょっと異様 です。マレーシア・インドネシア名は Cempedak(チェムペダック)。

仏教の修業をなしとげて涅槃に到達することを「波羅蜜」というようですか、こ の仏教語とこの木の名との関係はどうもよくわかりません(^_^;)。


ヒメハラミツ【姫波羅蜜】
Artocarpus integer クワ科パンノキ属

シンガポール植物園で(1981年 5月)Photo by K.Iozawa

ビルマ原産であろうと言われている常緑高木で熱帯各地に分布している。

大きなものは樹高20m 幹径1m に達する。葉は長さ10〜20cm の倒卵 形で小枝の先端に集まってつく。

花は単生で雌雄同株。雌花は集まって主幹 または老枝に直接つき、雄花は枝の先端にあつまる。いずれもあまり目立た ない花。果実はは大きく、長さ20〜50cm 、直径10〜15cm の俵状。

堅い皮の覆われ、表面にあ数の疣状突起がある。色は黄色か淡褐色。

果実の内部は太い芯を中心として放射状に栗の様な種子が密生しており、種 子はクリーム状の果肉に覆われている。
果肉は生食、種子は加熱して食べる。
又は種子を果肉ごと油で揚げて食べる。

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