「オオバイチジク」 (12月14日)


熱帯アジアにはイチジクの種類が80種以上もあると言われていますが、果実を 食べられるものはごく少なく、2、3種を数えるに過ぎません。

このオオバイチジクも数少ない可食種の一つです。
しかし食べられるというだけ で、その味は日本のイチジクとは比べものになりません。
生で食べるより、煮て 食べたり、ジャムにしたりする方が多いようです。
葉には日本のイチジクのよう な切れ込みはありません。

樹皮からロープにする繊維をとったり、葉を飼料にしたりするほか、建築用材と して使われることもあるようです。


オオバイチジク【大葉無花果】
Ficus auriculata クワ科イチジク属

シンガポール植物園で(1981年 4月)Photo by K.Iozawa

インド原産の常緑低木で、マレーシア、インドネシア、中国南部などで栽培 されている。

高さ3〜6m 、葉は大型の広卵形で長さ20〜40cm 。

果実は径5cm ぐらいになり、倒円錐形で熟すと紫色になる。

幹の基部無葉の 枝に多数着生する。

昨日 戻る 明日