「ギンゴウカン」 (12月5日)


黄色いボールのキンゴウカンに対してこちらは白いボールのギンゴウカンです。

ギンネムという名で日本でも温室で栽培されており、前に紹介したキンゴウカンベニゴウカンより馴染みのある花ですが、キンゴウカン、ベニゴウカンとは属 が違います。
中米原産の高木ですが、大別して高木型の低木型とがあり、前者は サルバドル型とも呼ばれて樹高20m 、径30cm になり、熱帯アジアに広く分 布します。
後者はハワイアン型とも呼ばれて樹高5〜8m になり、ハワイ諸島に野生が多く みられます。

サルバドル型は年1回開花結実しますが、ハワイアン型は年中開花結実を繰り返 すというそれぞれ特徴を持っています。

白かやや黄色みを帯びた球形の頭状花を咲かせますが、写真に撮ると緑の反射で どうしても実際より黄色っぽくなってしまいます。
花の黄色みを抜くと葉が不自 然に青っぽくなってしまいますので、ご勘弁ください(^_^)。

ほんとうは偏光フィルターを使って撮るべきなのでしょう。
その1はサルバドル型の大木で、家の屋根から望遠で撮りました。インドネシア、 バンドン市内です。


ギンゴウカン【銀合歓】
 Leucaena glauca (L.leucocephala) マメ科ギンゴウカン属





インドネシア、バンドン市内で(1975年 2月)Photo by K.Iozawa

2回羽状複葉で羽片4〜8対、小葉は小さく長さ1cm ぐらいで10〜20対。

裏面は微細な白毛に覆われている。

腋生の頭花は白色の球形で直径2〜3cm 、 芳香がある。

葉は栄養分に富み、飼料・肥料に適する。






ハワイ、マウイ島で(1980年 4月)Photo by K.Iozawa

ハワイのオアフ島にホテルの仕事があり、敷地の現地調査に行ったところ、いた るところにギンゴウカンが自生していました。

びっしりと花がついていて見事な ものでした。
色はやや黄色みを帯びていましたが、この写真はちょっと黄色が強 すぎます。ちょっと変色ぎみで修正できません(^_^;)。

現地調査もそこそこに花の写真ばかり撮っていたので、ちょっと呆れられたよう でした(^_^)。

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